カタンのカード対抗とは【中級者向け】発展カードを引くタイミングと騎士対抗の考え方

カタンのカード対抗と発展カードの引き方を解説する記事のアイキャッチ

カタンで一人に発展カードを引き続けさせると、試合が一方的に傾くことがある。それを押さえるのがカード対抗という役割だ。この記事では、発展カードが強力な理由から、混同されやすい騎士対抗との違い、誰がいつ対抗に入るべきかの判断基準までを中級者向けに解説する。

目次

この記事で分かること

  • 発展カードが強力な理由
  • カード対抗と騎士対抗の違い
  • 誰がいつ対抗に入るべきかの判断基準

発展カードはなぜ強力なのか

発展カードは小麦・羊毛・鉱石を各1枚支払って購入する。この3枚というコストが、カタンにおいて非常に軽い。

開拓地を建てるには、まず道を伸ばした上で木材・レンガ・羊毛・小麦の4枚が必要になる。
都市化には小麦2枚と鉱石3枚の合計5枚が必要だ。
それに対して発展カードは3枚で手が届く。

しかも発展カードは、引き続けるだけで加点が積み上がる。25枚の山札には5枚のポイントカードが入っており、引けばそのまま1点になる。最大騎士力(騎士賞・ラージェスト)を取れば2点だ。建て先を確保する手間も、道を伸ばす資源も要らない。

さらに山札には、使いどころ次第で試合を決める独占カードも含まれている。加点だけでなく、こうした一撃のあるカードを引ける可能性そのものが発展カードの価値を押し上げている。

盗賊をコントロールできるという強み

加点だけではない。騎士カードは山札25枚のうち14枚を占めており、カードを引く人は自然と騎士を多く手にすることになる。

騎士カードがあれば、自分のタイルに置かれた盗賊をいつでも動かせる。つまり止められない。さらに他のプレイヤーの生産を狙って盗賊を置き直せるため、盤面全体の流れを自分に有利な方向へ寄せられる。

トップのプレイヤーがこの状態になると、周囲は手が出せなくなる。一人にカードを引き続けさせることが危険な場面が多いのは、このためだ。

パギゴン

カードが強い人って、止めようとしても騎士で盗賊を弾き返してくるんだよね。気づいたら手がつけられなくなってるって試合をよく見るよ。

カタンには役割分担という考え方がある

カタンでは、プレイヤーが自然と役割を分担する場合がある。最長交易路(道賞・ロンゲスト)を取る人、騎士賞を取る人、カード対抗をする人、盤面を育てて開拓地と都市の加点を主軸に10点を目指す人といった具合だ。

役割は最初から決まっているわけではなく、プレイスタイル・初期配置・試合展開に応じて柔軟に変わっていく。詳しくは役割分担の記事で解説する。この記事では、その中の一つであるカード対抗について掘り下げる。

カード対抗とは何か

カード対抗とは、発展カードを引く力が強いプレイヤーに対して、自分もカードを引いて相手のカード引きを抑制する役割のことだ。

カード対抗と騎士対抗は同じではない

この2つは近い意味で使われるが、イコールではない。

騎士対抗は、お互いの騎士の枚数が競っている状態を指す。騎士賞を奪いにいっている、あるいは奪われないようにカードを引いている状況だ。相手が騎士を増やせばこちらも増やし、騎士賞の行方そのものを争うことになる。

一方カード対抗は、騎士の枚数に差がつきすぎて騎士まくりが現実的でない場合も含む。騎士賞を奪えない状況でも、山札からポイントカードや独占をできる限り減らすためにカードを引き続ける必要がある。この動きがカード対抗だ。

つまりカード対抗という枠組みの中に、騎士賞争いが成立している局面として騎士対抗がある、という関係になる。

目的1:山札から強力なカードを引かせない

一人だけが発展カードを引き続ける状況では、山札に含まれる5枚のポイントカードや2枚の独占カードが、そのプレイヤーに集中する可能性が高くなる。ポイントカードは持っているだけで加点になり、独占は使いどころ次第で一気に2〜3点を伸ばす力がある。発展カードの中で、勝利点カード以外に試合を動かす力を持つのは基本的に独占だけだ。

対抗が入れば、山札は二人で分け合う形になる。騎士賞を奪い切れなくても、ポイントカードや独占の一部を自分の側に引き寄せられれば、それだけで相手の伸びしろを削れる。騎士対抗として競り勝てない状況でも、強力なカードを一人に集めさせないという意味でカード対抗には価値がある。

目的2:盗賊をはじき返す

もう一つが盗賊への対応だ。カードを引く人が騎士を持ち続けている限り、盗賊で止めようとしても即座に動かされてしまう。

対抗する側も騎士を持っていれば、置き返すことができる。盗賊のコントロールを一方的に握らせないという意味で、対抗役はトップを押さえる役割を担っている。

ただし、トップの伸び具合によっては対抗一人では止めきれないこともある。その場合は二〜三人でカードを引いてでもトップを止めにいく必要がある。役割を守ることよりも、トップを上がらせないことが優先される場面だ。

パギゴン

カードが強い人を止めるには、こっちも騎士を持っておかないと話にならないんだよね。トップを押さえる係、って考えると分かりやすいかな。

誰がカード対抗に入るべきか

ここが判断の分かれ目になる。

基本:自力のカード引きが弱い人が先行する

自力でカードを引く力が弱い人が先に騎士を進めておく方が、試合としては安定しやすい。

カードを引く力が強い人は、放っておいてもカードが積み上がっていく。
一方、カードを引く力が弱い人は、カードを引くために周囲から支援が入りやすくなる。カードが強い人が引けば引くほど、それを止めたい他のプレイヤーが対抗役に資源を回すようになるためだ。この構図をあえて狙い、弱い状態のまま周囲に頼って騎士を進めるというプレイングも存在する。

プレイスタイルによって判断は変わる

ただし、これは絶対的な正解ではない。都市化を済ませて資源力を上げてからでないとカードを引きたくないという人も多く、そのスタイルが間違いというわけでもない。

大切なのは、自分のスタイルと卓の状況を照らし合わせて判断することだ。誰も対抗に入らないまま試合が進むことだけは避けたい。

先行された場合:カード1〜2枚の時点で動き始める

常に理想的な形になるとは限らない。カードを引く力が強い人に先行されてしまうことも多い。

その場合は、相手がカードを1〜2枚引いた時点で引き始める必要がある。相手に騎士を3枚使われてから動き始めても、追いつくまでに時間がかかりすぎる。差が開いてからでは、騎士対抗そのものが成立しない。

初心者にありがちなのが、騎士を追いかけなければならない状況にもかかわらず、「家を建ててから」「都市化してから」と自分の都合を優先して追うタイミングを逃してしまうパターンだ。これ以上先行させてはいけないという危機察知ができるかどうかが、対抗役として機能するかの分かれ目になる。

パギゴン

「次のターンから追いかけよう」って思ってるうちにトップを止めきれなくなること、あるあるなんだよね。状況を正確に判断しようね。

判断は卓全体で行う

誰が騎士賞を取るかは、最終的に「どちらに騎士力を持ってほしいか」という周囲の判断で決まる場合もある。すでに盤面が強いプレイヤーに騎士賞まで持たれるより、多少弱い人に持たせた方が全体としては安全だからだ。

この構図は交渉に使える。「自分が騎士賞を取った方が安心できませんか」と説明してカードの支援を引き出す形だ。周囲を納得させられれば、資源を回してもらいながら騎士の先行や対抗役を担える。カードを引く理由を言葉にして伝えられるかどうかは、それ自体が技術と言える。

カード対抗を安定させるコツ

事故のリスクを理解する

カード対抗には運の要素がついて回る。騎士以外のカード、つまり街道建設・発見・ポイントカードを連続して引いてしまうと、騎士の枚数で追いつけなくなったり、盗賊をはじき返せなくなる。

これは実力ではどうにもならない部分だ。だからこそ、対抗がカード事故した場合の備えが必要になる。

盤面の人が保険としてポジションをキープする

その備えが、盤面を育てている人が少しずつカードを引いてポジションをキープしておくことだ。

対抗が事故で止まったとき、三人目が少し後ろから騎士を使用していれば、そこから騎士対抗を引き継げる。対抗が完全に崩れてゲームがスピード決着してしまう展開を防げる。

盤面の人は全体のバランスを見ながら、柔軟に対応できる能力が必要になる。

山札は25枚しかないという前提を意識する

発展カードは全部で25枚しかない。二人で引き合うのか、三人で引き合うのかによって、卓全体のバランスが変わってくる。

発展カードから得られる点数は、騎士賞の2点とポイントカード5点の合計7点だ。これを4人で切り分けることになる。自分が発展カードから何点の加点を狙えるのかを、山札の残り枚数や相手の伏せカードから逆算しておきたい。

相手の伏せカードを読む

対抗している相手が何を持っているかは、行動から推測できる。

止められているのにカードをめくらない状況が続く場合、独占カードかポイントカードを持っている可能性が高い。騎士や街道建設は即めくった方が良い状況が9割以上を占め、発見も基本は早めに使った方が良い場面が多いからだ。
自分のタイルに盗賊がいるのに動かさない場合は、騎士カードを持っていないと判断される材料になる。

これらを考慮して、伏せカードは1枚で「推定1点」としてカウントする。

避けるべき行動

NG例1:自分の都合を優先して対抗が遅れる

騎士を追わなければならない場面で、開拓地の建設や都市化を先に済ませようとするパターンだ。

騎士3枚で騎士賞を取られても、追い抜ける可能性はある。ただし追いつくには最低4枚の騎士が必要で、1ターンに1枚しか使えないため最低4ターンかかる。その4ターンの間に相手が騎士を追加で引いてしまえば、追い抜くのはどんどん困難になる。

早めに後ろにつけておくことで、相手に追い抜かれるかもしれないというプレッシャーを与えられ、カード引き以外の選択ができない状況に追い込める。これが抑止力になる。

NG例2:生産力がないまま騎士対抗を続ける

生産力の低いプレイヤー同士で騎士の枚数を競い合うと、どちらも得点が伸びず、結果として周囲が漁夫の利を得る展開になりやすい。

試合を決めきるには、カード引きにも相応の生産力が必要だ。資源力が低い人にあえて騎士を先行させ、自分は都市化を済ませて後からカードを引き始めるという動きも有効になる。

ただし、騎士でまくれない状況でもカード対抗そのものは必要だ。山札からポイントカードや独占を減らす意味は残っているため、騎士賞を諦めることとカードを引くのをやめることは別だと考えたい。

パギゴン

全体のバランスを考えずに対抗すると、不毛な削り合いになっちゃうんだよね。棲み分けが重要になる場面も多いかな。

よくある質問

カタンのカード対抗と騎士対抗は何が違いますか?

騎士対抗はお互いの騎士の枚数が競っている状態を指し、騎士賞の行方そのものを争う。カード対抗はより広い概念で、騎士の枚数に差がつきすぎて騎士賞を奪えない状況でも、山札からポイントカードや独占を減らすためにカードを引き続ける動きを含む。

カタンのカード対抗は毎回必要ですか?

ほとんどの試合で必要になる役割だ。発展カードは誰にとっても購入しやすく、放置すると一人勝ちにつながりやすいためだ。一方、最長交易路の対抗(道対抗)は、卓の顔ぶれや盤面の状況によっては不要になる場合もある。

カタンで騎士カードは何枚目から警戒すべきですか?

盤面にもよるが、相手がカードを1〜2枚引いた時点で警戒を始めたい。3枚で最大騎士力(騎士賞)が成立するため、早めに動き始めないと追いつけなくなる。開拓地の建設や都市化を優先して追うタイミングを逃すのは、初心者にありがちな失敗だ。

カタンで騎士賞と道賞の両方を狙ってもいいですか?

理解度の高いプレイヤーが集まる卓では、両方を狙うのはほぼ通らない。両方が見えた時点で残りの三人から集中的に止められるためだ。ただし相手の理解度によっては有効な場面もあるため、卓の状況を見て判断したい。

カタンで騎士対抗が事故った場合はどうすればいいですか?

盤面を育てているプレイヤーが少しずつカードを引いてポジションをキープしていれば、そこから騎士対抗を引き継げる。あらかじめ保険として三人目が数枚騎士を使っておく形が安定しやすい。

カタンでカード対抗に入るために必要な条件はありますか?

基本的にはカードを安定して引けるだけの生産力があった方が良い。周囲から支援を引き出せる場合は別だが、生産力が低いままだと、じり貧になりやすい。ただし、対抗相手が強すぎて早く追いかけなければならない状況だと、生産力が低くても対抗を始めないといけない。

まとめ

  • 発展カードは3枚で購入でき、開拓地や都市化よりコストが軽い
  • 引き続けるだけで加点でき、騎士で盗賊もコントロールできるため一人に任せると危険
  • 騎士対抗は騎士の枚数を競う状態、カード対抗は騎士でまくれない場合も含めてカードを引き続ける動きを指す
  • カード対抗の目的は、強力なカードを一人に集めさせないことと盗賊をはじき返すこと
  • 自力のカード引きが弱い人が先行する方が安定しやすく、周囲の支援も入りやすい
  • 先行された場合はカードを1〜2枚引かれた時点で動き始める。自分の都合を優先して追う機会を逃さない
  • トップが伸びすぎた場合は、二〜三人でカードを引いてでも止めにいく
  • 生産力のないまま騎士対抗を続けるとどちらも伸びず、周りの人に有利な展開になりやすい
  • 事故に備えて、盤面の人が保険としてカードを少し引いておくと安定しやすい

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この記事を書いた人

パギゴンのアバター パギゴン 豚の主

「豚小屋」というちょっと変わった名前のオンラインコミュニティを運営しています。2023年1月に勢いで作ったサーバーが、日本最大のオンラインカタンコミュニティに。カタンガチ勢も初心者も、みんなでゆるく楽しく遊んでいます。最近はカタン攻略ブログも書いたり、オリジナルグッズを作ったり、やりたいことを少しずつ形にしています。「仕事終わりにふらっと寄れる場所」がコンセプトです。

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