カタンの初期配置で重要なのは数字の強さだけではない。どの資源を確保するかによって、そのゲームで取れる戦略の方向性が決まる。資源の役割と組み合わせを理解することで、初期配置の質がさらに上がる。
この記事で分かること
- 各資源の役割と需要の強さ
- 資源の組み合わせで変わる戦略の方向性
- 相性の悪い組み合わせとその対処法
- 資源に欠けがあっても戦える理由
資源の役割と需要の強さ
カタンには木材・レンガ・羊毛・小麦・鉱石の5種類の資源がある。それぞれ用途が異なり、需要の高さも違う。
各資源の用途
| 資源 | 主な用途 |
|---|---|
| 木材 | 道・開拓地 |
| レンガ | 道・開拓地 |
| 羊毛 | 開拓地・発展カード |
| 小麦 | 開拓地・発展カード・都市化 |
| 鉱石 | 発展カード・都市化 |
鉱石・小麦が基本的に強い理由
鉱石と小麦は都市化と発展カードの両方に使う資源だ。
鉱石のタイルは盤面に3枚しかなく、希少資源になりやすい。都市化には鉱石が3枚必要なため、鉱石が強いと生産力を一気に高められる。需要が高い分、交渉でも有利に動きやすい。
小麦は開拓地・発展カード・都市化と、ゲーム中ずっと使い続ける資源だ。常に需要があるため、手元に小麦が潤沢にあるとあらゆる局面で動きやすくなる。
パギゴン鉱石と小麦が強い人は序盤から周りに警戒されるよ。都市化とカード引きを同時に狙える配置は、それだけ脅威に見えるんだよね。
レンガ・木材は序盤に需要が高い
木材とレンガは道と開拓地を建てるために必要で、序盤の展開速度に直結する。ただし都市化や発展カードには使わないため、中盤以降は余りやすくなる資源でもある。
余りやすいということは、交渉の場に出やすく買い集めやすいとも言える。3:1港や専門港があると活用の幅が広がる。
羊毛は余りやすく交渉の場に出やすい
羊毛は開拓地と発展カードにしか使わない。数字が強い盤面では余りやすくなる資源で、木材と同様に交渉の場に出やすく買い集めやすい。3:1港や羊毛の専門港と組み合わせると活用しやすくなる。ただし数字の強さによって余り具合は変わる。
資源の組み合わせと戦略の方向性
確保できる資源の組み合わせによって、そのゲームで動きやすい方向性が変わってくる。
木材・レンガが強い場合
木材とレンガが豊富だと道を引きやすくなる。道が伸ばせると最長交易路(道賞)を狙いやすくなり、新しい建て先も確保しやすくなる。
道賞を狙う場合は、初期の開拓地同士が道で繋がる位置にあるか、最大何本まで伸ばせるかも考慮に入れると良い。また、同じように道を伸ばしてくる対抗相手が出そうかどうかも見ておく必要がある。


鉱石・小麦が強い場合
鉱石と小麦が豊富だと都市化がしやすくなる。カタンは都市化がとにかく強い。都市化すると1つの地形から資源が2枚入るようになり、資源力が大きく上がる。
都市化が早い人は序盤から周りの警戒対象になる。港と組み合わさるとさらに強力で、高い資源力を利用してカードをたくさん引いたり、道を一気に伸ばしたり、手持ちの資源を貿易でゴリ押したりと、あらゆる動きが可能になる。
羊毛・小麦・鉱石が強い場合
この3種が揃うと発展カードを引きやすくなる。発展カードはカタンにおいて非常に強力で、特に騎士カードを使用しながらの最大騎士力(騎士賞)と独占カードはゲームの流れを一気に変えるパワーがある。
鉱石と小麦も揃っているため都市化もしやすく、カードと都市化を同時に狙える。1ターンのうちに出目次第でカードを複数枚引いたり、複数件一気に都市化できたりするパワーがあるため、周囲が最も警戒すべき配置になる。



羊毛・小麦・鉱石が全部強い配置の人は、本当に一瞬で試合を決めてしまうことがあるんだよね。周りが気づいた時には手遅れ、なんてことも。
相性の悪い組み合わせ
資源の組み合わせによっては、戦略の選択肢が極端に狭まる場合がある。
- 木材・羊毛・鉱石
- レンガ・羊毛・鉱石
この2パターンは特に相性が悪い。
- 木材・羊毛・鉱石:レンガがないため道が引けない
- レンガ・羊毛・鉱石:木材がないため道が引けない
どちらも道が引けない上に、小麦がないため都市化も発展カードも思うように動けない。
こうした配置になった場合は、交渉か港で不足資源を補うことが前提になる。港は必須と言える。都市化で資源力を高め、港で必要な資源に変換しながら動くことが基本戦略になる。
ただし、羊毛・小麦・鉱石が直接取れる人と比べると爆発力は落ちる。例えば羊毛・小麦・鉱石の周りを都市化している人は1ターンのうちに出目次第でカードを複数枚引けるが、資源を変換しながら動く場合はなかなかそうはいかない。



「土と羊と鉄しかない……」ってなったら、まず港を確認してみてね。港があるかどうかで全然動き方が変わってくるよ。
希少資源(レンガ・鉱石)の考え方
レンガと鉱石はそれぞれ盤面に3枚しかないタイルだ。他の資源(木材・羊毛・小麦)は4枚あるため、レンガと鉱石は構造的に希少資源になりやすい。
| 資源 | タイル枚数 |
|---|---|
| 木材 | 4枚 |
| 羊毛 | 4枚 |
| 小麦 | 4枚 |
| レンガ | 3枚 |
| 鉱石 | 3枚 |


希少資源を確保していると交渉で優位に立てる場面が多い。特に鉱石は都市化に3枚必要なため、全員が欲しがる局面が来やすい。
資源に欠けがあっても戦える
初心者がよくやりがちなのが、無理に全色の資源を集めようとすることだ。
交渉ありのカタン(ここではボイスチャットや対面で会話しながら行うカタンを指す。BGAなどの野良オンラインカタンでは、リアルに近い交渉はまず通じないと思った方が良い)では、資源の色に1種類くらい欠けがあってもそれほど問題にはならない。不足している資源は交渉で補えるからだ。むしろ全色を欲張って数字の弱い場所に配置するよりも、強い数字を優先して1〜2種類の資源を潔く諦める方が結果的に強い配置になることも多い。
取捨選択する
カタンは4人で遊ぶゲームで、複数の勝ち筋がある。しかし何でも同時に追いかけることは難しく、やりたいことを絞る取捨選択が重要になる。
特に道賞と騎士賞の両方を同時に狙うのは注意が必要だ。慣れたプレイヤーが相手の場合、一人が両方を狙いにいくと、残りのプレイヤーで協力して対抗相手を作り出す動きをする。袋叩きにあった末に道も騎士も取れない、という展開になりやすい。詳しくは別記事で解説する。
自分の資源の組み合わせを見て、どの方向で勝ちを目指すかを序盤から意識しておくことが大切だ。資源の欠けを「弱点」と捉えるのではなく、「この方向に集中する」という取捨選択の判断材料として使うのが良い。



全色集めようとして数字が弱い場所ばかりになっちゃう、っていうのは初心者あるあるだよ。強い数字を取って、足りない資源は交渉でもらいに行ったり、港で作り出す方が基本的には強いんだよね。
よくある質問
まとめ
- 鉱石・小麦は用途が多く基本的に需要が高い
- 木材・レンガが強いと道を引きやすく、鉱石・小麦が強いと都市化しやすく、羊毛・小麦・鉱石が強いとカードを引きやすい
- 木材・羊毛・鉱石/レンガ・羊毛・鉱石は相性が悪く港が必須
- 全色集めようとしなくていい。取捨選択してやりたいことを絞る
- 資源の欠けは交渉で補える(会話ありのカタンの場合。野良オンラインでは通じにくい)
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