カタン(正式名称:カタンの開拓者たち)の基本ルールを初心者向けに丁寧に解説する。ゲームの目的から1ターンの流れ、資源の使い方、発展カードの種類まで、これからカタンを始める人が知っておくべき情報をまとめた。読み終えれば、初めてのゲームでもスムーズに遊べる。
この記事で分かること
- カタンの基本情報とゲームの目的
- ゲームに含まれるコンポーネント(内容物)
- 5種類の資源とその使い方
- 1ターンの流れとできること
- 発展カードの種類と使い方
- 初心者が知っておくべき重要ポイント
カタンとは
カタンの開拓者たち(通称:カタン、CATAN)は、無人島「カタン」を開拓しながら10勝利点を目指すボードゲームだ。1995年にドイツで発売されて以来、世界中で爆発的に普及したボードゲームの定番中の定番である。
プレイヤーは資源を集めて道・開拓地・都市を建設し、得点を積み上げていく。ダイス運と戦略、そして他プレイヤーとの交渉が絡み合う、シンプルながら奥深いゲームだ。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | カタンの開拓者たち |
| 現行版 | 第五版(2026年4月に第六版「カタン スタンダード版」発売予定・予価4,500円税抜) |
| プレイ人数 | 3〜4人(2人用ルールあり) |
| プレイ時間 | 約60分(慣れた人同士) |
| 対象年齢 | 8歳以上 |
| メーカー希望小売価格 | 4,200円(税込4,620円) |
| 拡張版 | 5〜6人用拡張版あり |
プレイ時間は慣れた人同士なら60分前後、長くなると90分ほどかかることもある。初心者に教えながらだと150分以上になる場合もあるので、初回は時間に余裕を持って遊ぼう。
なお、2人用の特別ルールも存在するが、通常の3〜4人ルールとは異なるため別記事で解説する。
パギゴンゲームの目的
先に10勝利点を獲得し、勝利宣言をしたプレイヤーの勝利だ。
勝利点の取り方
| 方法 | 点数 | 補足 |
|---|---|---|
| 開拓地 | 1点 | 盤面に建てる基本的な建物 |
| 都市 | 2点 | 開拓地をアップグレードしたもの |
| 最長交易路(道賞・ロンゲスト) | 2点 | 道5本以上の最多プレイヤーに与えられる |
| 最大騎士力(騎士賞・ラージェスト) | 2点 | 騎士カード3枚以上の最多プレイヤーに与えられる |
| ポイントカード(発展カード) | 1点 | 引いた瞬間から点数(非公開) |
自分のターン中に10点以上に達した瞬間、その場で勝利宣言をすることで勝利となる。開拓地を建てて10点、都市化して10点、最大騎士力を取って10点——いずれのケースでも即座に宣言できる。
勝利宣言を忘れずに!
10点になっても自分のターン中に宣言しなければ勝利にならない。宣言を忘れてターンを終えると、次の自分のターンまで宣言できない。また、勝利点は宣言時に手札をすべて公開して確認する。
ゲームに含まれるもの
箱の中身を確認しておこう。
- 海フレーム:6枚(島の外枠を作る)
- 地形タイル:19枚(森林4枚・丘陵3枚・牧草地4枚・畑4枚・山地3枚・砂漠1枚)
- 数字チップ:18枚(2〜12の数字が書かれた円形チップ)
- 港タイル:9枚
- 開拓地コマ:4色×5個
- 都市コマ:4色×4個
- 道コマ:4色×15個
- 資源カード:5種類×19枚
- 発展カード:25枚
- ボーナスカード:2枚(最長交易路・最大騎士力)
- 建設コスト表(ガイドカード):4枚
- 盗賊コマ:1個
- サイコロ:2個
カタンの資源の種類
カタンには5種類の資源がある。それぞれ対応する地形タイルから産出される。
| 資源 | 産出タイル | 主な用途 |
|---|---|---|
| 木材 | 森林 | 道・開拓地の建設 |
| レンガ | 丘陵 | 道・開拓地の建設 |
| 羊毛 | 牧草地 | 開拓地・発展カード |
| 小麦 | 畑 | 開拓地・都市化・発展カード |
| 鉱石 | 山地 | 都市化・発展カード |
砂漠タイルだけは資源を産出しない。盗賊の初期位置でもある。
ゲームの準備
盤面の作り方
海フレームを外枠に配置してから、地形タイルと数字チップを並べて島を作る。毎回異なる盤面になるため、同じゲームが二度と繰り返されない——これがカタンのリプレイ性(何度プレイしても飽きない面白さ)の高さに繋がっている。
詳しいセットアップ手順は別記事で図解付きで解説している。初めて組み立てる場合はそちらを参照してほしい。
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初期配置の手順
ゲーム開始前に、全プレイヤーが開拓地と道を配置する。初期配置がゲーム全体の方向性を決める重要な選択だ。
配置ルール:
- 各プレイヤーは開拓地1軒と道1本を2セット配置する(計2軒・2本)
- 開拓地は、自分を含む全プレイヤーの開拓地・都市から道2本分以上離れた交差点にしか置けない(距離ルール)
- 道1本分の距離では開拓地を建てることができない点に注意
- 道は、自分の開拓地・都市・道に隣接する辺に置く
配置順:
1軒目を置く
プレイヤー順(1→2→3→4)に、開拓地1軒と道1本を置く。
返し(2軒目)を置く
逆順(4→3→2→1)に、開拓地1軒と道1本を置く。この2軒目の配置を通称「返し」と呼ぶ。4番手のプレイヤーは1軒目と返しを連続して配置できる。
初期資源を受け取る
返し(2軒目)の開拓地に隣接する3タイルから、各1枚ずつ資源カードを受け取る。



番手別の詳しい考え方は別記事で解説している。
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ゲームの進め方
手番は時計回りに回る。自分のターンの流れは以下のとおりだ。
1ターンの流れ
発展カードを使う(任意)
発展カードを持っている場合、サイコロを振る前に1枚使うことができる。使わなくてもよい。
ダイスを振る
2個のサイコロを振り、出た合計数字を確認する。その数字のタイルに隣接する開拓地・都市を持つプレイヤー全員が資源を受け取る。開拓地なら1枚、都市なら2枚だ。7が出た場合は特別な処理をおこなう(後述)。
アクションを実行する(任意)
資源を使って建設・交渉・発展カードの購入・使用などを好きな順で実行できる。何もしなくてもよい。
パスする
「パスします」と宣言して次のプレイヤーに手番を渡す。
リアルのカタンではダイストレイを次の人に回すことになる。パスの宣言を聞かずにトレイを奪い取るのはマナー違反なので注意しよう。
アクションの詳細
建設コスト:
| 建物・道 | 必要資源 | 効果 |
|---|---|---|
| 道 | 木材1+レンガ1 | 最長交易路・開拓地の拡張に繋がる |
| 開拓地 | 木材1+レンガ1+小麦1+羊毛1 | 1点 |
| 発展カード | 小麦1+羊毛1+鉱石1 | 効果は引いてからのお楽しみ |
| 都市 | 小麦2+鉱石3 | 開拓地と交換で2点に(都市化) |
交渉:
他のプレイヤーに資源の交換を持ちかけることはいつでもできる。ただし、実際に交渉が成立するのは自分のターンにサイコロを振った後からパスするまでの間だ。他人のターン中にその人と無関係な交渉を進めることは、ルール違反ではないがマナー違反とされている。
港を使った銀行との交換:
盤面の港に面した場所に開拓地・都市を持っていれば、銀行と有利なレートで資源交換できる。
| 港の種類 | 表記 | 交換レート |
|---|---|---|
| 一般港(3:1港) | 3:1マーク | 同じ資源3枚→任意の資源1枚 |
| 専門港(2:1港) | 絵柄+2:1マーク | その資源2枚→任意の資源1枚 |
| 港なし | — | 同じ資源4枚→任意の資源1枚 |
7が出たときのルール
7はサイコロで最も出やすい目だ。出た場合、通常の資源獲得は発生せず、以下の処理をおこなう。
バースト処理(手札が8枚以上の場合のみ)
手札が8枚以上のプレイヤーは、手札の半分(端数切り捨て)を捨てる。これをバーストと呼ぶ。
盗賊を移動させる
手番プレイヤーは盗賊コマを任意のタイルに移動させる。盗賊が置かれたタイルは、次に移動するまで資源を産出しない。
資源を奪う
盗賊を置いたタイルに開拓地・都市を持つプレイヤーが複数いる場合は、その中から1人を選んで手札を1枚ランダムに奪う。誰もいなければ奪えない。



発展カードの種類
発展カードは全部で25枚。大きく「騎士カード」「進歩カード」「ポイントカード」の3種類に分かれる。
| カード名 | 種類 | 枚数 | 効果 |
|---|---|---|---|
| 騎士カード | 騎士 | 14枚 | 盗賊を移動させ、資源を1枚奪う |
| 街道建設 | 進歩 | 2枚 | 道を2本無料で建設 |
| 発見 | 進歩 | 2枚 | 任意の資源を2枚受け取る |
| 独占 | 進歩 | 2枚 | 資源1種を全プレイヤーから全枚数回収 |
| 大学・市場・議会・大聖堂・図書館 | ポイントカード | 各1枚(計5枚) | 引いた瞬間に1点(非公開) |
発展カードの使用ルール
- 購入した同じターンには使えない(次のターン以降に使用)
- 1ターンに使えるのは1枚まで(騎士連打・独占連打は不可)
- サイコロを振る前にも使用できる
- ポイントカードは例外で、購入した瞬間から得点として数えられる
最大騎士力(ラージェスト)
騎士カードを3枚以上使用し、かつ場で最も多く使ったプレイヤーがボーナスカードを受け取り2点を獲得する。同数の場合は先にその枚数に達した方が保持する。後から追い抜かれるとボーナスカードと2点が移動する。
最長交易路(ロンゲスト)
道を5本以上引き、かつ場で最も長い連続した道を持つプレイヤーがボーナスカードを受け取り2点を獲得する。同数の場合は先にその本数を達成した方が保持する。追い抜かれると2点が移動する。
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初心者が押さえるべきポイント
ポイント1:数字の出やすさを理解する
カタンでは、数字によって出やすさが大きく異なる。サイコロ2個の出目は全部で36通りあり、それぞれの数字が出る確率は以下のとおりだ。
| 数字 | 出やすさ | 確率 |
|---|---|---|
| 2・12 | 1/36(約3%) | |
| 3・11 | 2/36(約6%) | |
| 4・10 | 3/36(約8%) | |
| 5・9 | 4/36(約11%) | |
| 6・8 | 5/36(約14%) | |
| 7 | 6/36(約17%) |
「6と8が最強だから必ず取れ」とよく言われるが、必ずしも正解とは言えない。5や9も十分な確率を持っており、自分の開拓地全体でどれだけバランスよく数字を確保できるか——数字の総合力が重要になる。
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ポイント2:資源のバランスを意識する
5種類の資源はそれぞれ役割が異なり、何をして10点を目指すかという戦略とも深く関わっている。
- 木材・レンガ:道の建設に必要。新しい建て先を確保したり、最長交易路を狙ったりするために重要
- 木材・レンガ・羊毛・小麦:この4種が揃うと開拓地を建設できる
- 羊毛・小麦・鉱石:この3種が揃うと発展カードを購入できる
- 小麦・鉱石:この2種が揃うと都市化できる
どの資源を重視するかは、自分が取る戦略によって変わる。詳しくは別記事で解説している。
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ポイント3:交渉を積極的に使う
持っていない資源は交渉で手に入れるのが最も効率的だ。「いま羊毛が余ってる人いる?木材と交換しない?」という声かけを積極的におこなうことで、ゲームが動きやすくなる。
よくある質問
まとめ
カタンのルールを整理すると、以下の3点が核心だ。
- 目標は10勝利点+勝利宣言:開拓地・都市・最長交易路・最大騎士力・ポイントカードで点を積み上げ、10点になった瞬間に宣言する
- 毎ターンの流れ:発展カード使用(任意)→ダイスを振る→アクション→パス
- 数字と資源のバランスが鍵:出やすい数字を押さえつつ、自分の戦略に合った資源を確保する
ルールを覚えるなら、実際に1ゲームプレイしてしまうのが一番早い。オンラインでも無料でプレイできるので、まずは気軽に試してほしい。
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